中学生・高校生の銀行口座の作り方 完全ガイド
中高生のおよそ半数近くが、銀行に自分の名義の口座を持っているといわれています。私も中1の時に楽天銀行の口座を作りましたが、中高生でも銀行口座を持つことは珍しくありません。
銀行というと、中高生の皆さんにとってはとてもハードルが高く感じるかもしれませんが、未成年でも自分の口座を自分で作ることができます。お年玉を貯めて預けておきたい、あるいは、高校生になって、アルバイトの給料の振込み先として自分名義の口座を用意するよう指定されることもあるでしょう。
最近では、銀行の窓口に行かなくても、スマホから簡単な手続きだけで口座を開ける銀行も増えてきています。興味があるという人は、ぜひこの機会に、銀行口座開設にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
目次
銀行で口座を開設するために必要なものは?
口座をつくるために必ず必要になるのが、「本人確認書類」と呼ばれるものです。書類といっても、学校で配られるプリントのような印刷された紙の書類ではありません。例えば、運転免許証やパスポート、マイナンバーカード、健康保険証などの証明書のことを指します。
名前、今住んでいる住所と電話番号、有効期限が書かれていて、できれば顔写真が載っている公的な証明書であればOKです。残念ながら、学生証やアルバイト先の社員証は「本人確認書類」としては使えません(公立校の学生証は使える場合もあります)
銀行によっては、「印鑑」も必要になります。シャチハタではなく、朱肉をつけるタイプの印鑑を用意しましょう。正式な漢字表記のものであれば、100円ショップに売っているハンコでも大丈夫です。ネットから申込む場合は、印鑑は要りません。
用意するもの まとめ
◆ 本人確認書類(公的なもの)
免許証、パスポート、マイナンバーカード、健康保険証など
学生証は使えないこともあるので要注意!→詳細:学生証は身分証明書として使えないの?
◆ 印鑑
ネット銀行では必要無いことが多い
口座開設の流れ
銀行口座の解説の流れを簡単に紹介します。
街の銀行の場合
- 1.銀行や郵便局に行く
- 2.お店の人に「口座を作りたい」と言う
- 3.申込用紙を記入、窓口にわたす
- 4.その場で口座開設が完了!
とっても簡単です。
銀行に行くと、番号札を発券する機械の横に銀行員の人がいるので、その人に「口座を作りたい」と話しかけてください。申込用紙を案内してくれます(郵便局などでは案内の人が居ない場合もある)
申込用紙を記入し、窓口に身分証明書と一緒に提示すると手続きが始まります。私の経験だと、手続きに10〜20分くらい掛かるので、その間は店内のソファーで待ちます。
口座開設が終わると、その場で通帳を手渡されます。
ATMを利用する時に使う「キャッシュカード」は後日自宅に郵送ということが多いです。
ネット銀行の場合
- 1.ネットから申し込みをする
- 2.口座情報の書かれた紙などが送られてくる
- 3.スマホなどから口座にログインする
ネット銀行だと、PC・スマホ上で手続きできます。
申し込みをする時に身分証明書をスマホで撮って添付するか、もしくはコピーして後日郵送するかなどは銀行によって違いますが、身分証明書の提示が必要です。また、銀行によっては未成年の口座開設に限り、紙の申し込み用紙に記入して郵送する場合もあります。申し込み用紙は無料で送ってもらえます。
申し込みから口座開設完了までは、最短でも1週間程度かかることが多いです。
口座開設でとくに気になる疑問
中高生が自分で銀行口座を作るときにとくに気になる、2つの疑問にお答えします。
親にバレずに口座は開けるの?
せっかく口座を作るなら、親に管理されるのではなく自分で自由に使えるようにしたいですよね。きちんと親を説得してから手続きをするのがベストですが、どうしても理解を得られないこともあるかもしれません。
親にバレずに口座を開くことは、条件によっては可能です。いくつかの銀行では、15歳以上であれば保護者の承諾なしに銀行口座を開くことができます。
楽天銀行なら13歳以上、ソニー銀行とPayPay銀行は15歳以上なら親の承諾無く口座を作ることが可能です。
ただし、必ず身分証明書の住所(自宅)に郵便物が届くので、それで親バレする可能性はありますね。
一人で銀行に行って手続きできるの?
保護者の承諾なしに銀行口座を開ける条件を満たしていれば、中高生が自分だけで銀行口座を作ることができます。
ただし、銀行の窓口が開いている時間は平日の15時までなので、学生が自分で手続きをしに行くのはちょっと厳しいかもしれません。楽天銀行などのネット銀行を使えば、ネットや郵送で手続きを済ませることもできます。
学生証は身分証明書として使えないの?
中学生や高校生の「身分証明書」として真っ先に思い浮かぶのが学生証や生徒証ですが、注意が必要です。
まず、私立の学校の学生証は身分証明書として使えません。
これは公的機関が出したものではないので、銀行口座を作るときの本人確認書類として認めていない銀行がほとんどです。
市立や県立などの公立の場合は使える場合が多いですが、銀行によって使えたり使えなかったりする場合があります。また、国立大学の学生証は使えないことが多いです(昔は使えたが、今は「国立大学法人」という組織になったため)
親を説得するコツは?
自分でお金を管理するということは気軽にできることではありません。まとまった額のお金を扱うには、大きな責任が伴うからです。そのことをよくわかっているからこそ、多くの保護者が、子どもが自分で銀行口座を開くということに慎重になってしまうのです。
その点を理解したうえで、親を上手に説得する工夫をしてみることが大切です。
親を上手に説得するポイントをご紹介します。銀行口座を自分で管理することで、どういう効果があるのか、どういうことが学べるのかを説明すること。そして、作った通帳を見せることを約束して親を安心させることが、上手な説得のコツです。
お金の管理を早くから身につけたい
小学生の頃に、おこづかい帳をつけていたという経験のある方も多いのではないでしょうか。子どもの頃からお金の管理を学ぶのはとても大事なことです。無駄遣いを減らし、計画的にお金を使う習慣が身につく、銀行口座を持つことで、より計画的にお金を管理し、必要に応じて貯金ができるようになるといった点をアピールすることが、親の説得に効果的です。
みんな持っている
小学生のうちから銀行口座を管理させ、子どもの頃からお金の管理を学ばせる家庭が増えてきています。実際、小中学生の4割近く、高校生の5割近くが自分の銀行口座を持ち、そのうちの何割かは自分の預金額を把握しています。
アメリカでは、子どものうちから金銭感覚を養うことが当たり前。日本でもその傾向が高くなっているという事実を伝えることで、親の考えが変わるかもしれません。
口座を作ったら通帳を親に見せる
銀行口座を作ったら、まず親に見せることを約束しましょう。できれば、どれくらいの金額を持っていてどれぐらいの出入りがあるか、ときどき見せて親を安心させてください。銀行口座をきちんと管理できていることを示すことで、親からの信頼もぐっと高くなります。
まとめ
中学生・高校生が銀行口座を作る場合の注意点などについてご紹介しました。
条件次第では、親にバレずに銀行口座を開くことも可能ですが、やはり親の許可を得てから申し込むようにしたいですね。本人確認書類なども必要になるので、親のサポートがあったほうが手続きもスムーズにすみます。
未成年者が自分で銀行口座を持つことに親が反対している場合は、口座を自分で管理することの必要性や意味を説明して説得してみましょう。自分なりに十分に考えていることを示すことで親を安心させ、理解してもらうことが大切です。
中学生・高校生におすすめの銀行は?
銀行によってサービスや手数料の額が違います。次の記事で中学生におすすめの銀行を紹介しているので、参考にしてください。