ネット銀行と普通の銀行、どっちがいい?
みずほ銀行やゆうちょ銀行のように、街に店舗をかまえる銀行。それに対し、店舗を持たずに全てネットでやり取りできる「ネット銀行」が最近の主流になりつつあります。
では、そうしたネット銀行と街の銀行にはそれぞれ、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。詳しく解説していきたいと思います。
目次
ネット銀行の弱点
まずは店舗を持たない、ネット銀行の弱点から解説します。
店舗での手続きが出来ない
ネット銀行は店舗を持たないため、店舗での手続きが出来ません。
例えば税金の納付手続きなどは、最近はネット銀行でも出来るものが増えつつありますが、銀行の店舗で手続きをするのがまだまだ一般的です。
中学生、高校生ならこの点で困ることは無いと思います。私自身、中学時代からネット銀行を使い続けて10年近く問題なかったのですが、社会人になってチラホラとこうした手続きでネット銀行の「不便さ」を感じることが出てきました。
一部料金の引き落としが出来ない
電気ガス水道など、公共料金を銀行口座から毎月自動で「引き落とし」で支払う際、ネット銀行に対応していないというものが時々あります。私の経験だと、東京都の水道料金はネット銀行NGでした。
街の銀行でも全てが対応しているわけではないのですが、ネット銀行の方が「非対応」の確率が高いです。
対応していない場合は、クレジットカード払いにするとほぼ100%解決できるので、私自身は特に困った経験は無いです。
街の銀行の弱点
続いて、街の銀行の弱点を見ていきましょう。
手数料が高く、利息が少ない
店舗を持たないネット銀行と比べて、コストが高いです。そのため、全般的に手数料が高く、その一方でお金を預けた時にもらえる利息はネット銀行と比べて少ないです。
定期預金の金利(1年) | |
---|---|
三菱東京UFJ銀行 (街の銀行) |
0.01% |
住信SBIネット銀行 (ネット銀行) |
0.2% |
例えば、定期預金の金利で比較すると20倍もの差があります(2017年8月8日時点)
振込手数料(他行宛、3万円以上) | |
---|---|
三菱東京UFJ銀行 (街の銀行) |
324円 |
住信SBIネット銀行 (ネット銀行) |
154円 |
振込手数料に関してもこれほどの差があります。
また、住信SBIネット銀行では月1回まで、振込手数料が無料です。
最新のサービスが受けられない
銀行業界は長年にわたり、厳しい規制によって手厚く保護されていました。今でこそ段々と競争が激しくなりつつありますが、そうはいってもまだまだ保守的。なので最新のサービスの導入では、ネット銀行より遅れがちです。
例えば、クレジットカードのように使えて便利な「デビットカード」は最近になって多くの大手銀行でも導入が進んでいますが、地方銀行では作れないところが多いです。
通帳の管理が面倒
ネットで残高の確認から振込まで何でもできるネット銀行とは異なり、街の銀行では通帳に残高を「記帳」する必要があります。わざわざATMに行かないと、最新の残高が分かりません。
最近は街の銀行でも「ネットバンキング」という形で、ネットで残高を確認できるサービスを提供しているので、この点でネット銀行より著しく劣っているというわけではありません。しかし、街の銀行(特に地方の小さな銀行)のネットバンキングは操作性が悪く、使い勝手が悪いという欠点もあります。
どちらが便利なの?
では、トータルで見てどちらがおすすめなのか、ズバリ教えます。
両方持っておくのがおすすめ!
ネット銀行の口座を一つと、近所に店舗がある銀行の口座を一つずつ持っておくのがおすすめです。
普段メインで使うには、ネット銀行の方が間違いなく便利です。私は全部で6つの銀行(ネット4+街の銀行2行)を持っていますが、ほとんどネット銀行しか使っていません。ですが、たまにネット銀行が使えないこともあるので、それにそなえて近所に店舗がある銀行の口座も持っておくと、便利です。
中学生・高校生ならまずネット銀行の口座を一つ作っておけば、社会人になるまで困ることは無いはずです。
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