ローソン銀行とは?メリット・デメリットなど

ついに始動! ローソン銀行とは?


 2018年10月にサービスを開始した「ローソン銀行」 そのサービス内容や特徴をどこよりも詳しく解説します!





ローソン銀行ってどんな銀行?


 ローソン銀行の概要を解説します。


ローソンが設立する新しい銀行


 ローソン銀行はその名の通り、ローソンが設立する銀行です。


ローソンが設立するローソン銀行


 出資比率はローソンが95%、三菱UFJ銀行が5%という構成です。ご存知の無い方もいるかもしれませんが、かつてローソンはダイエーのコンビニ部門として設立されましたが、ダイエーの経営不振を機に三菱商事の子会社となっています。


 同じく三菱財閥で銀行運営の経験が豊富な三菱UFJ銀行がバックアップする形で設立準備が進んでいるようです。


なぜローソンが銀行をつくるの?


 では、なぜローソンが銀行を作るのでしょうか。


 コンビニ業界ではセブンイレブンが「セブン銀行」を設立し、他の銀行からATM手数料を受け取るという新しいビジネスモデルで大成功をおさめています。


 ローソンもこれまで銀行としてではなく、ローソン・エイティエム・ネットワークスという子会社を作ってコンビニの店内にATMを設置していました。


セブンイレブンへの対抗策でもあるローソン銀行


 しかしATMの運営会社は銀行とは違い、出来る業務の分野が限られています。独自の金融サービスを展開する上で、それが障壁となっており、結果としてセブン銀行が371億円(2012年度)もの利益を上げているのに対し、ローソンATMは60億円程度にとどまっています。


 また、ローソンATMはローソンと銀行42社の共同出資の会社でした。ローソンの持ち分は44%と、ローソンの独断で自由に動かせる会社では無かったことや、ローソンへの利益貢献が小さかった(取り分が小さい)ことなどがローソンを銀行設立へと動かしたと言われています。


ローソン銀行のメリット


 続いて、ローソン銀行を利用するメリットを紹介します。


ローソンのATMを利用できる


 ローソン銀行最大のメリットは、全国のローソン店内に設置してあるコンビニATMを利用できる点です。


 全国のローソンの店舗の内、既に9割にATMが設置されておりその台数は13000台にものぼります。


 他の銀行の口座を利用している場合でもローソンのATMを引き続き利用できますが、場合によっては1回数百円のATM手数料が発生することも少なくありません。


 ローソン銀行の口座を持っている場合、ローソンATMの利用手数料は毎日7〜19時までの間何度でも無料。それ以外の時間帯は1回108円掛かります。


ローソン銀行はローソンATMが無料(7〜19時)


Pontaポイントがたまる


 既に開業しているのに、詳細は公表されていませんが、ローソン銀行のサービス利用でPontaポイントが貯まる仕組みも導入されるようです。


 同じくポイントサービスと連携している楽天銀行の場合、貯まった楽天ポイントを振込手数料に充てたり、サービスを利用するごとにポイントがもらえる仕組みがあります。


 なお、Pontaカードと一体になったキャッシュカードなどは発行しないとのことです。


ローソン銀行のデメリット


 続いてローソン銀行のデメリットを紹介します。


特色が薄い


 コンビニATMの「覇者」であるセブン銀行から遅れること17年。ローソン銀行自身も「なぜローソンがこのタイミングで銀行なのか、疑問を抱く方もいるだろう」と記者会見で社長が語っているように、参入を不安視する声も少なくありません。


 ですが、今回発表されたローソン銀行のサービス内容を見ても、そうした不安の声を払拭できるような「他社との違い」を十分に掲げることが出来ていないと感じます。


 それに加え、他のネット銀行では当たり前に用意されているデビットカードやクレジットカードなどの付帯サービスについても開業当初は提供されず、サービス内容はむしろ他行に劣っていると言わざるを得ません(クレジットは2019年1月に開始予定)


支店名に個人情報流出の懸念が


 ローソン銀行では、口座の持ち主の「誕生月」ごとに12個の支店が自動で割り当てられます。


誕生月 支店名誕生月 支店名
1月おもち 7月アイス
2月チョコ 8月フルーツ
3月おかし 9月パスタ
4月カフェ 10月おべんとう
5月おにぎり 11月スープ
6月サラダ 12月デザート

 いずれもコンビニの商品にちなんだ支店名で「かわいい」とSNSでも評判となりましたが、注意すべき点もあります。


 銀行の支店名・支店番号はお金を振り込んでもらう際に、相手に伝える必要がある情報の一つです。支店名から誕生月を調べることが出来るということは、誕生月を知られたくない相手にも情報が伝わることを意味します。


 実はこうした仕組みはイオン銀行が取り入れており、問題が無いということでローソン銀行も導入に踏み切ったとみられますが、SNS上でも不安視する声がちらほらと上がっています。




セブン銀行と比較して


 17年先行している「大先輩」のセブン銀行とサービス内容を比較します。


ATMの設置台数


 ローソン銀行のATM設置台数は13000台。それに対しセブン銀行は24000台と2倍近い差があります。そもそものコンビニの店舗数の差が大きいため、当然の結果と言えます。


 ATMは設置・維持に掛かるコストが大きいため、中小の銀行を中心に自前のATMをやめる流れがあります。ローソン銀行はいくつかの地方銀行と交渉を進めており、一部の地方銀行のATMをローソン銀行のATMに置き換えることでセブン銀行に追いつこうと考えているようです。


 とはいえ迎え撃つ側のセブン銀行も、自前のATMを廃止した新生銀行にATMを導入してもらうなど同じ戦略を進めています。また、今後3年間で更にATMを3千台増やす計画を掲げており、その差は容易には埋まらないでしょう。


ATM手数料・振込手数料


 手数料の面で比較してみます。まずはATM手数料から。


ローソン銀行 セブン銀行
無料時間帯 7〜19時 7〜19時
有料時間帯の
手数料
108円 108円

 全く同じ条件です。ローソン銀行がセブン銀行をベンチマークとしてサービス内容を検討したのでしょう。


 続いて振込手数料を比較します。


ローソン銀行 セブン銀行
自行あて 54円 54円
他行あて 216円 216円

 こちらも完全に一致しました。
 なお、振込金額に関係なく手数料は同額です(大手銀行だと金額によって手数料が異なる)


その他サービス


 セブン銀行では、キャッシュカードと一体の「デビットカード」を発行しています。JCBカードを利用できるお店やネット通販でクレジットカードと同じように利用でき、0.5%のnanacoポイントが貯まります。また、セブンイレブンでの利用は1.5%還元、ヨーカドーやデニーズでは1%還元です。


セブン銀行のデビットカード


 それに対し、ローソン銀行では今のところはデビットカードの発行を発表していません。クレジットカードについては2019年1月に開始する予定とのことなので、ローソンでの利用に特典がつくことを期待したいです。


口座開設の方法は?


 2018年10月15日から受付けを開始します。


 口座開設はウェブサイトのほか、専用のアプリ「ローソン銀行口座開設アプリ」からも行えます。いずれも、免許証、住民票などの本人確認書類を写真に撮って送ると手続きでき、しばらく経つとローソン銀行から郵送で書類が届いて完了します。


 国内に住む「15歳以上」の個人が口座を持つことができます。




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